2015年10月31日土曜日

マテリアル(反射)_反射について_02(各種パラメータ)

前回反射量と環境マップについて紹介しました。


今回は反射の各種パラメータについて紹介していきます。
球体オブジェクトにマテリアルを割り当て環境マップを設定しました。
また、前回と同じく周りに適当なプリミティブを配置しています。
「反射量」は50%にしています。
その他のパラメータの数値は図のようにしています。








「フレネル」
カメラとメッシュの角度による反射の強さを調整することができます。
カメラの向きに対して正対しているメッシュには影響は出ません。
カメラの向きに対してメッシュが平行に近づくにつれて反射は強くなります。
左側が「フレネル」0%、右側を500%です。 
球体であれば淵側のメッシュの反射が強くなっていますね。







「反射の色」
反射する色を決めます。

















「反射タイプ」
反射タイプで反射するモノを決めることができます。


「フルシーン」では配置されているプリミティブや環境マップ、すべてのモノが反射しています。














「環境のみ」では配置されているプリミティブは反射されていません。環境マップのみが反射しています。













「ブラー反射」
チェックを入れることで反射したモノをぼかすことができます。
ぼかし具合の強さはスペキュラのラフネスに依存しますので、
チェックを入れた後はスペキュラのラフネスの数値を上げる必要があります。










「反射レイ」
数値を上げることでブラー反射を入れることで発生するノイズを減らすことができます。左側が「反射レイ」64、右側が512です。












「クリアコート」
この数値を上げてあげることで、自動車の車体のような、厚みを持たせた反射を表現することができます。左側が「クリアコート」0%、右側が500%です。











以上で反射パラメータの紹介を終わります。
「マテリアル」タグの中に様々なサンプルマテリアルが用意されていますので、
どのようなパラメータを設定するとどのような質感になるのかなど、色々参考にしてみるのもいいかもしれませんね!

2015年10月3日土曜日

マテリアル(反射)_反射について_01(反射量と環境マップ)

今回はマテリアル(反射)の反射について紹介していきます。
このパラメータを調整することで鏡や金属、プラスチックの様な周りの環境を反射させた質感を表現をすることができます。



やってみます。
球体を用意してマテリアルを割り当てます。
「test」という名前で割り当てました。
反射が解りやすいように
「ディフューズ量100% スペキュラ量0%」
にしています。



次に反射させるためのオブジェクトを周りに配置していきます。
円柱、円錐等のプリミティブを適当に色をつけて置いてみました。


マテリアル「001」の「反射量」を100%にしてみます。


「F8」キーを押してプレビューレンダーを表示します。
周りのオブジェクトを反射した質感になりました。
これで鏡や車のボディのような質感を表現することができるわけです。


続いて他の反射のパラメータの紹介をしたいところですが、
先に応用として「環境マップ」を紹介します。

環境マップを利用することで擬似的に周りに指定した画像をもとにした環境を再現ことができます。


まずはmodoのサンプルを利用して環境マップを設定してみます。
レイアウトタグを選択します。

続いて、下にあるタグから環境を選択しましょう。「Indoor」「Outdoor」「Studio」と3種類の項目が表示されます。それぞれマップを確認してみます。

まずは「Indoor」フォルダをダブルクリックしてみましょう。

 
「Indoor」は室内を再現した環境マップです。


 上の階層に戻る場合は「戻る」ボタンか「親フォルダ」をクリックすることで戻れます。



「Outdoor」は外の風景を再現した環境マップになります。


「Studio」撮影スタジオを再現した環境マップとなります。




仮に一つ環境マップを実行してみましょう。
環境マップのアイコンをダブルクリックまたは作業画面にドラッグしてみてください。

作業画面内では確認できませんが、プレビューレンダーでは背景に環境マップが割り当てられたのが確認できます。
また、球体も確認してみましょう。
配置されたオブジェクトだけでなく背景に表示されている環境マップも反射しているのが確認できるはずです。

いくつかの環境マップが用意されてますが、
自分の好きな画像を環境マップに割り当てることもできます。


シェーダツリーを見てみます。
「Environment」>「Environment」の中に何やら画像アイテムが確認できます。
実は先ほどサンプルから実行した環境マップはこの中に格納されているのです。


では、自分で用意した画像を環境マップに割り当てていくために
一度、画像アイテムを削除します。選択して「delete」です。
プレビューレンダー背景が削除されたのが確認できます。


では画像を読み込みます。
「Environment」>「Environment」>「Environment Material 」を選択している状態で
「レイヤー追加」>「画像」>「画像の読み込み」をクリックします。


背景に設定したい画像を選んで開きます。


プレビューレンダーで確認します。
今回はペンギンの画像を読み込みました。
背景に開いた画像が表示されていれば成功です!


環境マップはフォトリアルなレンダリングをする際は必須の機能になります。
色々と試してみてください。

次回は他の反射のパラメータについて紹介したいと思います。