2015年11月22日日曜日

マテリアル(反射)_スペキュラと一致

マテリアル(反射)のプロパティにある「スペキュラと一致」について紹介します。

前回紹介した「エネルギー保存」と同じく
チェックを入れることで現実世界でのマテリアルのパラメータを再現する機能になります。


3DCGのソフトは基本的にスペキュラと反射は別のパラメータが与えられています。
スペキュラの値を入れて発生するハイライトは光源の反射を表現したもの、
反射は周りにある物体の映り込みを表現したものと、名目上なっています。
しかし、現実世界では反射の設定はスペキュラの設定をもとに連動した関係になっているのです。




「スペキュラと一致」にチェックを入れると文字通り、反射の設定をスペキュラに合わせて自動的に調整してくれることができます。
オブジェクトを用意しました。
適当に環境マップを与えて、スペキュラの値等は図のようにしています。
左が「スペキュラと一致」にチェックを外したもの、右がチェックを入れたものです。
チェックを入れると「反射量」の値は入力できなくなります。「スペキュラ量」の値に合わせて自動的に反射量を調節してくれているわけです。








中にはステンレスのようにハイライトは入っているのに周りの物体の映り込みがぼやけてしまう素材もあります。そんな時は「ブラー反射」ここにチェックを入れてみるといいかもです。















「スペキュラと一致」も「エネルギー保存」と同じく、単純にフォトリアルなマテリアルを簡単に再現してくれる機能!と考えていてもいいかもしれません。

2015年11月7日土曜日

マテリアル(反射)_エネルギー保存

マテリアル(反射)のプロパティにある「エネルギー保存」について紹介します。

このあたりについては自分自身も曖昧にしていた部分で、
今回、色々調べた上で自分なりの解釈をまとめてみました。
間違ってたらすみません・・・


さて、「エネルギー保存」ですが、チェックを入れることで現実世界での「ディフューズ量」と「スペキュラ量」のパラメータの関係を再現すように自動的に補正をかけてくれる機能になります。












もうちょっとかみくだいて説明すると、
現実の世界では「ディフューズ量」と「スペキュラ量」の合計が100%を超えることはありません。
しかしmodoのマテリアル設定のパラメータ上では
「ディフーズ量」100%、「スペキュラ量」100%、合計200%
といったような現実ではありえない値を入れることが可能です。
このような、現実世界ではありえない値を自動的に合計100%になるよう補正をかけてくれる機能になるようです。


実際にチェックの有無で「スペキュラ量」の値を変えた時、
どのような変化があるか確認してみます。


「エネルギー保存」チェックなし
「ディフューズ量」 100%
「スペキュラ量」 左から0%、25%、50%、75%、100%










スペキュラ量を上げるとハイライトが強くなります。
もとの色には変化がありません。


「エネルギー保存」チェックあり
「ディフューズ量」 100%
「スペキュラ量」 左から0%、25%、50%、75%、100%










、ディフューズ量がスペキュラ量が増えるにつれて減っていきますので暗くなっていますね。

制作をする上では、単純にフォトリアルなマテリアルを簡単に再現してくれる機能!と考えていてもいいかもしれません。