こいつを利用することで、カメラからメッシュまでの距離をグレースケールで出力することができます。出力された画像はPhotoShopやAfterEfecutsなどでマスクとして利用することで、疑似的に被写体震度表現や空気遠近法やフォグ効果を表現することができます。
では、メッシュを用意します。
奥ゆきがわかりやすい感じでオブジェクトを配置しました。
正面からレンダリングするとこんな感じ。
「シェーダツリー」に「深度/Depth」を追加します。
レンダー出力「Final Color Output」を選択している状態で、
「レイヤー追加」>「レンダー出力」>「基本」>「Depth」」 を選択。
「F9」キーを押してレンダリングします。
レンダリングされたら、レンダリングウィンドウの出力を「Depth Output」選択。
「深度/Depth」のレンダリングが表示されます。
初期のプロパティ設定では真っ白に出力されます。
「プロパティ」>「レンダー出力」の中の「ピクセル値のリマップ」をチェックします。
レンダリングするとこんな感じ、奥の方のメッシュがうっすら暗く出力されています。
「プロパティ」>「レンダー出力」の中の「最大深度」の値はデフォルトで「10m」となっていますが、調整することで、奥側の暗さを調整できます。
最大深度「5m」
最大深度「4m」
こんな感じ。
では、出力した画像を利用した作例を紹介していきます。
カラー出力画像とデプス出力画像をPhotoShopで合成。
フォグ効果
カラー画像に水色の塗りつぶしレイヤーを重ねデプス画像に「諧調の反転」をかけたものをマスクとして利用することで、遠くの方に霧がかかったような表現ができます。
ぼかし効果
下のレイヤーにカラー画像を配置し、上のレイヤーにはカラー画像を複製したものにぼかしを加えた画像を重ね、デプス画像に「諧調の反転」をかけたものをマスクとして利用することで、近くのオブジェクトはくっきりと、遠くのものにはぼかしを加えることができます。
空気遠近法
下のレイヤーにカラー画像を配置し、調整レイヤーの彩度を下げたもののマスクとしてデプス画像に「諧調の反転」をかけたものを利用することで、、遠くのものの彩度を下げた空気遠近法を表現することができます。
他にも色々な表現に利用できそうなので試してみてください。
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